当院リハビリテーションの特徴

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早期自立・安定した在宅生活へ。
回復期から生活期(維持期)までの総合的リハビリテーション

私ども小倉リハビリテーション病院は、回復期リハビリテーション病棟を中心に、回復期から生活期(維持期)までリハビリテーションを必要とする患者さまの総合的支援が可能です。
また、リハビリテーション科専門医、看護師、ケアワーカー(介護福祉士)、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)、MSW(医療ソーシャルワーカー)などのスタッフを病棟に専従配置し、訓練室のみならず病棟でもリハビリテーションが効果的に行えるようなチームアプローチを実施しています。

8名のリハビリテーション科専門医

小倉リハビリテーション病院はリハビリテーションの専門病院であり、
リハビリテーション科専門医(以下リハ専門医)8名に加え、
整形外科医師、内科、外科医師、歯科医師等で業務を行っています。
当院リハ専門医の特徴はリハビリテーション科にて研鑽を重ねた医師の他に、
他診療科経験後にリハビリテーション科へ移られた医師など様々です。

  • その人らしさを大切に…かかわる全ての人と協力しながら診療を行います。

    リハ専門医の共通することは、「疾病の管理」及び「障害による身体機能の変化」を病態から考えリハビリテーション治療を行うことです。同時に患者さまが発症前に行っていた生活を基にその人らしさを大切に、患者さまにかかわる全ての人と協力しながら診療を行っています。

  • 全ての患者さまをリハビリテーション専門医が担当します。

    リハビリテーション医療は病気によって細分化されますが、当院では回復期と生活期のリハビリテーションを提供しています。全ての患者さまをリハ専門医が担当することで専門性の高いリハビリテーションを提供します。

※リハビリテーション科専門医とは
(日本リハビリテーション医学会) 「病気や外傷の結果生じる障害を医学的に診断治療し、機能回復と社会復帰を総合的に提供することを専門とする医師である」

入院から退院に向けた当院のリハビリテーションの特徴

その人らしい暮らしの実現に向けたリハビリテーション
初期

入院当日からリハビリテーションを開始します。
その人らしい暮らしの実現に向けて多職種で協働し、早期に生活リズムの獲得を目指します。

  • 149名のリハスタッフが在籍。機能回復・向上を目指し集中的なリハビリテーションを行います
  • 発症前の生活・役割・人とのつながり、大事にされてきたこと等の理解に努め、目標の実現に向けて、可能性を最大限に引き出せるようリハビリテーションを行います
  • 残存機能を生活で最大限に活かすため、病棟生活にもリハタッフが関わります
中期

安心できる・望まれる生活に対し多職種で協議し最善の方法を提案します。
退院後の暮らしの実現に向けて関係者と連携します。

  • ミーティングを重ね最善の方法を検討し支援します
  • 退院後の暮らしを見据えて退院前に自宅を訪問し、環境の提案、リハビリテーションの強化点を計画します。また住み慣れた地域へ訪問し、これからの暮らしのイメージを深めてリハビリテーションを行います
  • 介助方法や暮らし方についてより具体的に提案します
  • これからリハビリテーションを引き継ぐ在宅スタッフや入所先と情報共有をします
退院
退院後

退院後の暮らしの不安点や目標達成度を一緒に確認・検討します。

  • 入院中の担当スタッフが電話や訪問で退院後の暮らしぶりを確認します
  • 予測できなかった困りごとはその場で対応し、家族・ケアマネとも連携します。入院中に共に検討した目標が達成されている場合は、次なる目標を一緒に考えます

入院初日から退院までチームアプローチ

  • 入院初日からリハビリテーション実施
  • 回復期リハビリテーション病棟は毎日リハビリテーションを実施(365日リハ体制、病院には149名のリハスタッフが在籍)
  • 入院当日から医師・看護・介護・歯科衛生士・ソーシャルワーカー・栄養士等と情報共有
  • 患者さまの病前の身体機能だけでなく、これまでの歩みや役割やつながり、周囲との関係性を重要視
  • 患者さまご本人を中心に関係される方々との連携を早期から開始

専門的なリハビリテーション

  • リハ専門医の指示に基づいたリハビリテーション
  • 義肢装具士との連携
  • 医療機器を用いたリハビリテーション(嚥下機能はVF検査を実施)
  • 各プロジェクトと連携したリハビリテーション

下記のプロジェクトや勉強会とも協力し臨床の質向上に努めています

  • 上肢機能プロジェクト
  • ドライビングサポートプロジェクト
  • 高次脳機能勉強会
  • シーティングプロジェクト
  • 呼気ガスプロジェクト
  • ロボット研究会
  • 運動器勉強会
  • 歩行勉強会

生活リズムを早期に獲得するリハビリテーション

  • 起床から就寝まで、家庭生活の様式に近いタイムスケジュールで、朝の更衣から人混みを想定した夕方のバス練習などが実施できる勤務体制
  • くらしを意識した内容・場所でリハビリテーションを実施(病棟ADL場面や調理練習、病院外)

起床から就寝まで、家庭での生活と近い支援ができるようリハの複数の勤務体制を準備

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暮らしの再構築に向けた個別アプローチ

  • 個々の目標・状況に応じた多職種連携(ミーティングやアプローチ)やリハビリテーション
  • 生活再開にあたっての家族指導の実施
  • 退院後のリハビリテーションの検討・提案
  • 発病前のつながり(孤立化防止、発症前活動等)を支援

退院後の暮らしを見据えた退院前・後訪問とリハビリテーション

  • 住みなれた地域での暮らしの実現に向けて、退院前訪問を実施
  • 動作確認・環境設定の実施、またリハの強化点などを確認
  • 生活の場・地域に訪問し、これからの暮らしのイメージを深めていきます
  • 訪問の場では退院後のサービス担当者のみでなく、近隣の方ともお会いするなど、フォーマル・インフォーマルの両視点からこれからのくらしを一緒にイメージ
  • 退院後に訪問し、暮らしの不安点や目標達成度を一緒に確認

社会参加に向けたリハビリテーション(自動車運転支援・就労支援)

  • 運転や就労の再開可否は退院後の暮らしに大きく影響します。当院では入院中や外来リハビリを通じて、運転・就労支援をしています

自動車運転の支援体制について

  • リハ専門医・作業療法士・ソーシャルワーカー等と多職種でサポート
  • 福岡県安全運転医療連絡協会に参加し、自動車運転支援をアップデート
  • 福岡県下で統一した項目と判断基準を採用
    ※外来では、外部からの自動車運転支援のみの受付は現在行っておりません。

ドライビングサポートチームの活動

福岡県安全運転医療連絡協議会に参加

福岡県安全運転医療連絡協会に参加し、他院の取り組みや運転支援に関する評価・制度、自動車学校の取り組み・公安員会からの最新の回答など、福岡県下の運転支援体制情報を共有しています。当院では福岡県安全運転医療連絡協議会で提案された検査項目、また判断基準を採用しています。

院内スタッフと自動車運転支援について協議

院内スタッフの自動車運転支援の困りごとに対してドラサポメンバーが即座に対応しています。また月に1回症例を振り返る機会を作り、支援の質の向上に努めています。担当スタッフとともに協議して、安全で確実な運転支援方法を一緒に共有します。

外来リハでの自動車運転支援の実績(令和5年度)

令和5年度は外来で73名の自動車運転支援を行い、その内、40名の方が自動車学校での実車評価を行いました。外来での運転支援を通じて、50名の方が運転を再開されました。
運転が再開が難しかった場合には、ご希望があれば、再評価時期を設定し運転評価を実施しています。

[注意事項]

  1. 外来では当院退院患者さんを中心に支援しております。外部からの受付は現在行っておりません。
  2. 当院では運転能力に関する評価のみ行っており、運転の可否に関しては公安委員会(臨時適性検査・臨時適性相談)にて判断をお願いしています。

就労支援体制について

  • 入院・外来リハともに就労支援を実施
  • 本人・家族・職場の要望に対し、職場面談や訪問を実施
  • 就労後も外来リハを継続しながら仕事の確認・対応策をともに検討
  • 復職が難しい場合には新規就労に向けて支援の継続
  • 障害年金や失業保険など社会保障(経済面)に関する相談体制

就労支援について紹介

通勤方法の獲得に向けた支援

仕事を開始するにはまずは安全な通勤が求められます。当院では通勤の手段となる運転支援、公共交通機関利用練習を実施します。

仕事内容に応じた評価(PT・OT・ST)

職場環境・仕事内容に合わせた動作練習を実施します。

職場との連携(面談や訪問等)

医師・リハスタッフ・ソーシャルワーカーが参加し、作業能力や体力、勤務時間等、職場との情報共有をします。

必要に応じて各関係機関と連携

病院でのリハビリテーションと並行し、必要に応じて就労移行支援事業所での職業練習や障害者職業センターでの職業評価依頼・連携などを行い、就労支援を行います。

新たに就労先を検討する場合も各関係機関と連携

就労移行支援事業所や障害者就業・生活支援センター、障害者職業センター、障害者能力開発校、就労A型・B型事業所等とも連携し、社会参加支援を行います。

  • 北九州障害者しごとサポートセンターでの就労相談の様子

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