2024新入職員 座談会

日時:令和6年11月7日/場所:共和会café

今年4月に入職した職員も、働き始めて約6ケ月が経ちました。
そこで4名の新人職員に集まっていただき、社会人になって感じたこと…
職場や先輩のことなど話し合っていただきました。

参加者

  • 看護師:Ⅰさん

    福岡県出身美萩野女子高校卒

  • 介護士:Mさん

    長崎県出身大分大学卒

  • 作業療法士:Kさん

    福岡県出身九州栄養福祉大学卒

  • 言語聴覚氏士:Sさん

    山口県出身川崎医療福祉大学卒

  • 座長:MSW Kさん

    福岡県出身島根大学卒業

座長

共和会に就職を決めた理由からお聞きします。

看護師(Ⅰさん)

実習で受け持ちをした大腿骨骨折の患者さんが、回復して歩けるようになったのを見て回復期に興味を持ちました。共和会へ見学に来て、患者さんの事を考えて床材までこだわっていることや、掃除が行き届いた院内ときれいな外観に惹かれました。

作業療法士(Kさん)

患者さんの尊厳が守られていることに関心を持ちました。実習に行った施設ではPトイレが設置されていましたが、小倉リハはPトイレを使用せず患者さんの退院後の生活を見据えた関わり方ができることに共感しました。

言語聴覚士(Sさん)

プライバシーへの配慮など、患者さんのことを第一に考えていることに感銘を受けました。また急性期に比べて、患者さんと深く長く関わることができる事にも魅力を感じました。

介護士(Mさん)

大学では社会福祉を専攻していたのですが、療養者の方と近い距離で関わりたいという思いが強くあり介護職として働こうと決めました。共和会の「その人らしい暮らし」を本気で実現しようとしていることに共感して就職を決めました。

座長

共和会で働いて半年…働いてみて今、感じていることを教えてください。

看護師(Ⅰさん)

高次脳機能障害や認知症の方など、複雑な障害を持つ患者さんに対しどのように援助を行えばよいか等、患者さんとの関わり方に難しさを感じます。例えば失語症がある方には、言語以外の表現やジャスチャーを用いてコミュニケーションを図ることで患者さんの訴えに気付けることを学び、実際に患者さんの訴えに気付けたときは嬉しさを感じました。またプリセプターや先輩看護師より様々な助言をもらっています。些細な事でも質問できるし、先輩からの声掛けもあって働きやすいです。

作業療法士(Kさん)

私も、人との関わり方の難しさを感じています。患者さんは当然ですが皆さん性格が違います。その人その人に合った関わり方が大切で、どう関われば良いかを考えて行動することで信頼関係を築くことにつながると感じました。

座長:先輩からもらったアドバイスで意識していることはありますか?

「いかに謙虚に関わるか」です。ほとんどの患者さんは自分より年上の方ばかりですので、リハビリをする時も上から物を言うような態度にならないよう、謙虚に関わることを意識しています。病棟の先輩方は皆さん優しく、相談しやすいですし、ただ教えるだけでなく自分で考えるような指導をしてくださることが自分自身のためになっていると思います。

言語聴覚士(Sさん)

学生時代は知識を学ぶことが多かったですが、実際に働いてみて患者さんによって性格や生活背景が異なるため、一人一人に合わせたリハビリや関わり方が大切な事を学びました。

座長:患者さんの今までの生活状況を知るために心掛けていることはありますか?

朝のリハビリ時間の伝達の際や、リハビリ中にも明るい声掛けをして関係づくりに努めています。また患者さんを理解するために他職種のスタッフとも情報共有しています。同職種はもちろん、他職種の方にも相談しやすく学べる環境だと感じています。

介護士(Mさん)

座長:介護士のMさんは、老人保健施設伸寿苑で社会人1年目がスタートとなりましたね。

働き始めて感じていることは、自分自身の言動が、良くも悪くも療養者の方に影響するということです。療養者は自分が思っている以上にスタッフのことを見ていて、「忙しそうで頼めなかった」と言われたことがあります。自分の普段の言動や行動で、療養者に良い影響を与えることができるように意識しなければならないと感じています。
先輩方は介護の知識も経験もほとんどない私に、業務を一から教えてくださるだけでなく、「体調は大丈夫?」等と声をかけてくださり、安心して仕事に臨めています。少しずつ任せていただける業務も増えてきたので、成長して恩返しができるように頑張りたいです。

座長

仕事でのやりがいを感じている部分を教えてください。

看護師(Ⅰさん)

車イスで入院してきた方が歩いて自宅に帰られたり、嚥下障害で経管栄養だった方が口から食べられるようになったり等、患者さんの日常生活が改善していく様子に感動しました。自分の受け持った患者さんが元気に自宅に帰っていくことが目標であり、それを援助できることにやりがいを感じます。

作業療法士(Kさん)

例えばおむつ排泄だった方がトイレで排泄できるようになる等、日常生活のADLが少しでも上がってくる事にやりがいを感じます。介助が必要だったとしても、自分でできる事が増えれば退院後の生活の場の選択肢が広がるので、患者さんが望む生活が実現できるよう力になりたいと思います。

言語聴覚士(Sさん)

担当した患者さんで、失語症があって最初は単語レベルの発語だったのが、退院する時はご家族となんとか会話ができるようになった方がいらっしゃいました。奥様からもお礼のお言葉をいただき、ご本人も涙しながら「ありがとう」と言ってくださり、その時すごくやりがいを感じました。

介護士(Mさん)

頼られたときにやりがいを感じます。お茶が飲みたいとかトイレに行きたいとか、些細な事ですが頼っていただき声をかけてもらえると、今まで自分がやってきたケアが間違ってなかった、信頼してもらっていると思えてやりがいを感じます。

座長

社会人になってからを比較して、暮らし方や考え方など変化はありましたか?

看護師(Ⅰさん)

完全週休2日の休みがあり、平日でも友人や家族と過ごす時間が確保できています。学生時代は課題や実習に追われ家族と話すことも減っていましたが、就職してから一緒に出掛けることも多くなりました。

作業療法士(Kさん)

翌日の仕事のことを考えて、夜更かしせずに早めに寝るようになりました。また、公休が多くあるので休日にしっかり気持ちをリセットすることができています。同期と遊ぶことも多いですが、仕事の忙しさやキツさ等考えていることは似ていて話がはずみます。

言語聴覚士(Sさん)

社会人としての自覚が芽生え、早寝早起きなどの体調管理により一層気を付けるようになりました。また、同期が多いので充実したプライベートを送っています。入職3ヶ月から有休が使えましたし、休み希望が出せるので予定が組みやすいです。

介護士(Mさん)

社会人になってから、規則正しい生活を送ることができるようになりました。また、就職してから、療養者がご家族のことを想う気持ちや姿、逆にご家族が療養者のことを想う姿を目にして、家族を大切にしたいという気持ちが強まり、親孝行したいと感じています。

座長

最後に、これから社会人になる学生さんに向けて、当法人のアピールやメッセージをお願いします。

看護師(Ⅰさん)

回復期の病院なので、入院から退院までだけでなく、退院後のケアなどについても学ぶことができる環境です。多職種での関りが多く、在宅を目指す患者さんには自宅訪問をしたりして、実際に患者さんに何が必要かを学ぶことができるので、とてもやりがいがある職場です。もし興味がある方がいたら、見学からでも来てもらえたら嬉しいです。

作業療法士(Kさん)

仕事は大変ですが、いろんな症状の患者さんの治療を経験する事ができます。また、上肢、高次脳機能障害など分野ごとの勉強会や経験年数別の研修会があり多くを学べる環境です。

言語聴覚士(Sさん)

STは他の職種に比べると人数は少ないですが、色んな患者さんを見ることができて勉強になります。また他の職種の方からも気にかけてもらえるし、先輩に質問する時間を設けてくれたりするので勉強になります。私は想像していたより楽しく働けています。

介護士(Mさん)

「その人らしいくらしを支える」という大切な価値観を、忙しい時は忘れてしまいそうになる事もあります。そんな時は、もう一度それを教えてくれる先輩方がいてありがたいです。この理念に共感できる人は、ぜひ共和会に来てほしいと思います。就職先を決めるのは不安もあると思いますが、先輩方は優しい人ばかりなので安心して来てもらっていいと思います。

座長

たくさんアピールありがとうございます。皆さんの正直な気持ちや生の声が聞けて、私自身も刺激を受けました。これからもみんなで頑張っていきましょう!

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